のど上げ体操とは


のど上げ体操とは、
これまで無意識でおこなってきた「飲み込み(嚥下)」を意識的におこない、
飲み込む力を強化する訓練です。
飲み込む動作を意識的にできるようになれば、むせずに飲み込めるようになります。



★従来の訓練との違い

飲み込む力をつけるには、
飲み込む動作を再現した訓練を併せて行うことが大切です。
歌を歌ったり、舌を出す訓練もある程度の効果はありますが限定的です。




従来の訓練は、飲み込む動作は行わず、飲み込みに関わる間接的な部分を鍛えます。
そのため従来の訓練は、腕立て伏せや筋トレをすることに当たります。
腕立て伏せで腕の力が強くなると、ボールを強く打ち返せるようになります。

一方、
のど上げ体操は、ラケットを持ってボールを打つことに当たります。
ラケットでボールを打って、うまくボールを打てるように訓練します。
(運動学習の課題特異性の原理)








★嚥下障害は予防が大切

のどの衰えは気がつきにくく、実際に嚥下機能(飲み込む能力)が弱くなることが表面化するのは、70歳頃からです。しかし、飲み込みに関わる筋肉は、40歳頃から衰えはじめます。嚥下機能の低下を防ぐためには、早めの訓練をはじめ、余裕をもって飲み込める「のどの力」(予備能)を維持・向上させることがとても大切です。医療では明らかに嚥下機能が悪くならないと訓練を開始しません。しかし、老化によって重症の嚥下障害になってしまうと、体力や理解力が低下し、元に戻れるほど十分なトレーニングができなくなるからです。「まだ私は大丈夫」と思っている時から始めることが大切なのです。




















のど上げ体操(動画)





喉頭はここまで動く(動画)





喉頭の動き(動画)






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