のどの発育支援プログラム
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活動の主旨
赤ちゃんは、哺乳の時期には乳児型の嚥下をしています。しかし、離乳食が始まるころには、固形食を飲み込むために「成人型の嚥下」に上手に移行していくことが大切です。
しかし、最近では、乳児型の嚥下のまま成長されている子どもたちも多く、その結果、咀嚼力の弱さや口腔機能の低下が社会問題となりつつあります。 小児歯科の先生方の話では、顎が十分に育っていない*過蓋咬合の子どもたちが、クラスの半数以上もいたという話も聞いています。乳児期からの哺乳や抱っこの姿勢に少し気を付けていただくだけで、成人型の嚥下の学習がスムーズにすすみ、結果的に、しっかりとした嚥下力だけでなく、口腔器官の発達も促し、良好な顎の発達や鼻呼吸につながります。
そのため、当協会の小児嚥下部門では、保護者や、支援者の方に、正しい嚥下について知っていただくことと、乳児期からの嚥下力を育てるための姿勢の大切さや、離乳食の進め方のポイントなどについての啓発をしています。*過蓋咬合とは奥歯をかみしめた状態で上の前歯が下の前歯を過剰に覆いかぶさっている状態のこと。
ディープバイトなどと言ったりもします。下の前歯が全く見えない、上の前歯の裏側の根にあたるといったことから、顎の動きに制限が出たり、咬むたびに歯茎を刺激し歯肉炎になったりすることがあります。
活動
ごっくん筋育ての
ポイント
赤ちゃん時代から始まる「ごっくん筋」育て
母乳やミルクを飲んでいるころの赤ちゃんは。大人と違った飲み方をしています。
なぜ?赤ちゃんと大人で飲み方が違うのでしょうか?
人は直立二足歩行するようになった結果、口とのどの空間が広くなり、「ことば」が話せる仕組みができました。チンパンジーやゴリラは、口とのどの仕組みが人とは違うので、声は出せますが、「ことば」は話せません。
人は「ことば」と引き換えに「誤嚥のリスク」を負うことになったといわれています。
そのため、正しい飲み方を学習することが大切なのです。
しかし、最近は、大人の飲みこみ方が習得できていないお子さんが増えています。それには、乳児期の哺乳や抱っこの方法、便利すぎる育児グッズ、離乳食時のかかわり方の変化などが関係しています。
嚥下トレーニング協会では、パパやママ、育児を支援する方たちに向け、飲みこみ方の仕組みや変化、離乳食をスムーズに進めるコツを広める活動をしています。
のどの発達プログラム
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都築昌子
フリーランス言語聴覚士
大阪在住の下トレーニング協会認定講師
ことばと発達の相談室「はじまりの家」都築昌子
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橘樹知美
タチバナ歯科医院副院長
東京都台東区在住
小児口腔育成担
嚥下トレーニング協会認定講師橘樹知美
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小林 優子
フリーランス言語聴覚士
大阪在住の下トレーニング協会理事・認定講師
「のど上げ体操」講座開催小林 優子