元気なうちから嚥下障害の予防訓練が必要な理由

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元気なうちから嚥下障害の予防訓練が必要な理由

嚥下というと、食事を自力で摂取できない患者さんをイメージして自分には縁遠い話と感じるかもしれません。確かに、みなさんが飲みこむことに困るのはかなり先です。

しかし、60代になると、嚥下機能は低下をしはじめますから、すべての人が嚥下障害になることは避けられません。つまり、みなさんにとって縁遠いと思われる嚥下障害は、ほぼ確実にみなさん自身に降りかかってくる問題になるのです。

健常者は、ふだんの食事の嚥下に困ることはありません。健常者への訓練は、飲みこめるようにする訓練ではなく、余裕をもって飲みこめる能力を高める訓練である必要があります。健常者でも、嚥下に関わる筋力の低下は40歳代からはじまっていますから、それを高める必要があるのです。

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